三大疾病になったら一時金がもらえる保険があると聞いたものの、「どの商品を選べばいいのか分からない」という方は多いのではないでしょうか。
三大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)は、日本人の死因の上位を占める病気です。治療費だけでなく、長期間働けなくなることによる収入減のダメージが大きいのが特徴で、経済的なリスクをしっかり把握しておく必要があります。
そんなリスクに備えるのが三大疾病一時金です。診断されたら50万〜300万円のまとまったお金が一括で受け取れる仕組みで、使い道も自由。この記事では、元保険外交員として多くの三大疾病の請求を見てきた経験をもとに、選び方のポイントを詳しく解説していきます。
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三大疾病一時金とは?基本の仕組み
一時金の仕組み
三大疾病一時金は、がん・心疾患・脳卒中と診断されたとき(または所定の状態になったとき)に、まとまった金額を一括で受け取れる保障です。
入院日額のように「入院1日ごとに○千円」ではなく、一括で受け取れるため、使い道は自由です。治療費、生活費、住宅ローンの返済など、何に使っても問題ありません。
加入方法は2パターン
- 医療保険の特約として付ける:すでに加入中の医療保険に三大疾病一時金特約を付加する方法。手軽でシンプルです。
- 単体の三大疾病保険に加入:三大疾病専用の保険に入る方法。保障が手厚いことが多いです。
どちらが良いかは、すでに医療保険に入っているかどうかで変わります。医療保険に入っているなら特約追加、入っていないなら単体保険+医療保険のセットが合理的です。

三大疾病一時金の給付条件をチェック
一時金がもらえる条件は、保険会社によって大きく異なります。ここが一番大事なポイントなので、しっかり確認しておきましょう。
がんの給付条件
多くの保険で「がんと診断確定されたとき」に一時金が支払われます。比較的シンプルな条件ですが、注意点が2つあります。
- 上皮内がん(初期のがん)は対象外の商品もある → 対象になる商品を選ぶべきです
- 免責期間(待機期間)が90日 → 契約から90日以内のがん診断は保障対象外になります
心疾患の給付条件
ここが要注意です。保険によって給付条件が大きく異なります。
- 「急性心筋梗塞」限定型:急性心筋梗塞のみが対象。狭心症や心不全は対象外です
- 「心疾患」広範囲型:心筋梗塞に加えて、狭心症・心不全・不整脈なども対象になります
さらに、「60日以上の労働制限」「手術を受けたとき」「入院したとき」など、給付のトリガーも商品によって違います。当然、条件が緩い(幅広い心疾患が対象)商品の方がおすすめです。
脳卒中の給付条件
心疾患と同じく、条件の広さに差があります。
- 「脳卒中」限定型:脳出血・くも膜下出血・脳梗塞が対象
- 「脳血管疾患」広範囲型:上記に加えて一過性脳虚血発作なども対象
「60日以上の後遺症」が条件の商品は厳しすぎるため避けたいところです。「入院したとき」や「手術を受けたとき」が条件の商品を選びましょう。
一時金の金額はいくらがベスト?
三大疾病でかかるお金の目安
| 費用項目 | 金額の目安 |
|---|---|
| 治療費自己負担(高額療養費適用後) | 月8〜9万円 |
| 差額ベッド代 | 月5〜20万円 |
| 食事代・日用品 | 月3〜5万円 |
| 通院の交通費 | 月1〜3万円 |
| 収入減(3〜6ヶ月間) | 50〜200万円 |
治療費だけなら高額療養費制度でカバーできますが、差額ベッド代や収入減まで含めると、100〜300万円程度の出費は覚悟する必要があります。

一時金の金額設定の目安
- 最低限:50万円 → 治療費の自己負担や差額ベッド代をカバー
- 標準:100万円 → 治療費+生活費の穴埋め。一番多い設定額です
- 手厚い:200〜300万円 → 収入減も含めてしっかりカバー。自営業やフリーランスにおすすめです
会社員で傷病手当金がある方は100万円、自営業やフリーランスなら200万円以上を目安にするとよいでしょう。
三大疾病一時金を選ぶ5つのポイント
ポイント1:給付条件の「広さ」を重視
先ほど解説した通り、心疾患と脳血管疾患の給付条件は商品によって大きく異なります。「急性心筋梗塞のみ」「脳卒中のみ」の商品より、幅広い心疾患・脳血管疾患をカバーする商品を選びましょう。多少保険料が高くなっても、ここはケチらない方がよいです。
ポイント2:上皮内がんも保障されるか
上皮内がん(ステージ0のがん)は初期段階で治療もしやすいですが、見つかったときの精神的ショックは大きく、治療費もかかります。上皮内がんも保障対象の商品を選びましょう。最近は対象にしている商品が主流になりつつあります。
ポイント3:複数回の給付が可能か
三大疾病は再発・再入院のリスクがあります。「1回限り」の一時金よりも、「1年に1回を限度に何度でも」受け取れる商品の方が安心です。がんの再発や、心疾患で何度も入院するケースに対応できます。
ポイント4:保険料とのバランス
三大疾病一時金特約の保険料は、一時金100万円で月500〜1,500円程度です。給付条件が広く、複数回給付可能な商品は当然保険料が高くなりますが、「安いけど条件が厳しくてもらえない」では意味がありません。
ポイント5:医療保険の入院給付金との重複を避ける
すでに医療保険の入院給付金で十分カバーできているなら、三大疾病一時金は低めの金額でも問題ありません。保障が重複して「保険に入りすぎ」にならないように、全体のバランスを確認しましょう。
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三大疾病一時金の保険料相場
| 年代 | 一時金100万円の月額目安 |
|---|---|
| 20代 | 500〜800円 |
| 30代 | 700〜1,200円 |
| 40代 | 1,000〜2,000円 |
| 50代 | 1,500〜3,500円 |
若いうちに加入すれば保険料は安く済みます。30代で月1,000円程度なら、負担感は少ないでしょう。
三大疾病一時金 vs がん保険、どっちが必要?
「三大疾病一時金があれば、がん保険はいらないのでは?」という疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。
三大疾病一時金がおすすめの方
- がんだけでなく心疾患・脳卒中にも幅広く備えたい方
- 保険をシンプルにまとめたい方
- すでに医療保険に加入していて、特約として追加したい方
がん保険がおすすめの方
- がんの保障を手厚くしたい方(通院保障、抗がん剤給付など)
- がんの家系で特に心配な方
- 治療中の収入減に対する保障を充実させたい方
理想は三大疾病一時金+がん保険の組み合わせですが、予算的に厳しい場合は三大疾病一時金を優先するのがバランス的に良いでしょう。
三大疾病の統計データ
三大疾病のリスクがどれくらいあるか、データで確認しておきましょう。
- 日本人の2人に1人が生涯でがんに罹患します
- 心疾患は日本人の死因第2位です
- 脳血管疾患は日本人の死因第4位です
- 三大疾病による死亡は全死因の約50%を占めています
「自分は大丈夫」と思いたいところですが、数字を見ると他人事ではありません。特に40代以降はリスクが急激に上がるため、30代のうちに備えておくのが賢い選択です。

まとめ:三大疾病一時金は「条件の広さ」で選ぶ
三大疾病一時金を選ぶときに最も重要なのは、給付条件の広さです。
- 心疾患 → 急性心筋梗塞だけでなく、幅広い心疾患が対象の商品を選ぶ
- 脳血管疾患 → 脳卒中だけでなく、広範囲の脳血管疾患が対象の商品を選ぶ
- がん → 上皮内がんも保障される商品を選ぶ
- 複数回給付 → 再発・再入院に備えて、何度でも受け取れる商品がベスト
- 一時金の額 → 会社員なら100万円、自営業なら200万円以上が目安
三大疾病は「なるかならないか」ではなく、「いつなるか」の問題です。備えあれば憂いなし。まだ元気な今のうちに、しっかり準備しておきましょう。
参考:厚生労働省|患者調査
※記事執筆時点の情報です。最新の保険料・保障内容は各公式サイトでご確認ください。
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