「もしかして、保険に入りすぎてるかも…?」そう感じた方は、その直感は正しいかもしれません。
生命保険文化センターの調査では、1世帯あたりの年間保険料の平均は約37万円です。月3万円以上を保険に払っている計算になりますが、日本人は世界的に見ても保険に入りすぎている国民と言われています。
でも「入りすぎかどうか」の判断基準がわからないと、見直しようがありませんよね。この記事では、保険の入りすぎをセルフチェックする方法と、適正な保険料の目安を解説します。

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保険の入りすぎセルフチェックリスト
以下の項目に当てはまるものが多いほど、保険に入りすぎている可能性が高いです。正直にチェックしてみてください。
チェック項目
- 月の保険料が手取り収入の10%を超えている
- 自分がどんな保険に入っているか把握していない
- 保険証券が5枚以上ある
- 同じような保障の保険に複数入っている(医療保険2つなど)
- 独身なのに死亡保障が1,000万円以上ある
- 子供が独立したのに死亡保障を減らしていない
- 知り合いに勧められて入った保険がある
- 5年以上保険を見直していない
- 特約が何個もついていて、内容を説明できない
- 保険料を払うために貯金ができていない
- 保険に入っていることで安心しきっている
- 保険料の引き落とし日にいつもドキドキする
診断結果
0~2個:適正範囲です。今の保険で問題なさそうです。
3~5個:やや入りすぎの傾向があります。一度見直してみましょう。
6~8個:入りすぎの可能性大です。保険の整理が必要です。
9個以上:かなり入りすぎです。すぐに見直しをおすすめします。
保険に入りすぎるとどうなる?
デメリット1:家計を圧迫する
保険料が高すぎると、貯蓄に回すお金がなくなります。皮肉なことに、「万が一に備える」ための保険が、「確実に起こる」老後資金不足を引き起こしているケースもあります。
デメリット2:途中解約で損する
保険料が払えなくなって途中解約すると、特に貯蓄型保険は元本割れします。無理して入った保険を解約して損するのは、一番もったいないパターンです。
デメリット3:保障の重複で無駄になる
複数の医療保険に入っていても、入院したときの自己負担額は変わりません。保障が重複していると、使い切れない保険金のために余計な保険料を払っていることになります。

デメリット4:本当に必要な保障に気づけない
保険に入りすぎていると、「とりあえず全部カバーしているから大丈夫」と安心してしまい、本当に必要な保障が足りているかの検証をしなくなることがあります。肝心な部分(就業不能保険など)が抜けているケースも珍しくありません。
適正な保険料の目安
手取り収入の5~7%以内が目安
保険料の適正水準として、手取り収入の5~7%以内が一般的な目安です。
| 手取り月収 | 保険料の目安(月額) |
|---|---|
| 20万円 | 10,000~14,000円 |
| 25万円 | 12,500~17,500円 |
| 30万円 | 15,000~21,000円 |
| 35万円 | 17,500~24,500円 |
| 40万円 | 20,000~28,000円 |
これを超えている方は、保障の見直しを検討しましょう。
ライフステージ別の目安
独身
基本的に死亡保障は不要です(扶養する家族がいないため)。医療保険+先進医療特約だけでOK。月額2,000~5,000円で十分です。
夫婦のみ(子供なし)
配偶者が働いているなら、死亡保障は葬儀費用程度で大丈夫です。医療保険+αで夫婦合わせて月額5,000~10,000円くらいが目安になります。
子育て世代
死亡保障がメインです。子供が独立するまでの生活費・教育費をカバーしましょう。月額10,000~25,000円程度が目安です。住宅ローンの団信がある場合はその分を差し引けます。
子供が独立した50代以降
死亡保障を大幅に減額できます。医療保障+介護保障がメインで、月額5,000~15,000円程度に抑えられるはずです。
入りすぎパターン別の見直し方
パターン1:同じような保険に複数入っている
対策:保障内容を比較して、一番条件の良い保険だけ残しましょう。たとえば医療保険が2つあるなら、入院日額・特約・保険料を比べて、劣るほうを解約するのがおすすめです。
パターン2:独身なのに死亡保障が高すぎる
対策:扶養家族がいないなら、死亡保障は葬儀費用(200万~300万円)で十分です。数千万円の死亡保障は即見直しをおすすめします。結婚や出産のタイミングで増額すればOKです。
パターン3:特約を盛りすぎている
対策:特約を一つずつ確認して、「これは本当に必要か?」と検討してみてください。使う可能性が低い特約は外しましょう。特に、公的制度でカバーされている部分と重複する特約は不要なケースが多いです。
パターン4:貯蓄型保険に入りすぎている
対策:終身保険や養老保険、個人年金保険など、貯蓄型保険を複数持っている場合は整理を検討しましょう。貯蓄は保険以外の方法(NISA、iDeCoなど)のほうが効率的な場合が多いです。払済に変更すれば、保険料の支払いをストップしつつ保障は残せます。

パターン5:子供の保険に入りすぎている
対策:子供の医療保険は、自治体の医療費助成制度(多くの自治体で中学生まで無料or格安)がある間は不要なケースが多いです。学資保険も必要額以上に入っていないかチェックしましょう。
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見直しの手順
ステップ1:保険証券を全部並べる
まず、家にある保険証券をすべて集めましょう。保険証券が見つからない場合は、保険会社に問い合わせれば再発行してもらえます。
ステップ2:保障内容と保険料を一覧表にする
エクセルやスマホのメモ帳でOKです。保険会社名、商品名、保障内容(死亡保障・入院日額・特約など)、月額保険料を書き出しましょう。
ステップ3:公的制度でカバーされる部分を確認
高額療養費制度、傷病手当金、遺族年金など、公的制度でカバーされる金額を調べます。これで「民間保険で補うべき金額」が見えてきます。
ステップ4:必要な保障と不要な保障を仕分ける
ステップ2と3を照らし合わせて、保障が重複している部分、過剰な部分を洗い出します。
ステップ5:不要な保険を解約・減額する
新しい保険に乗り換える場合は、必ず新しい保険の契約が成立してから古い保険を解約しましょう。また、お宝保険(予定利率が高い古い保険)は解約しないようにしてください。
保険を減らすのが怖い人へ
「保険を減らしたら、何かあったとき困るのでは…」と不安になる気持ちはよくわかります。この不安は自然なことです。
でも考えてみてください。保険料を月3万円→月1.5万円に減らせたら、年間18万円の余裕が生まれます。このお金を貯蓄に回せば、10年で180万円。これ自体が「万が一の備え」になります。
保険は「安心を買う」ものですが、過剰な安心のために将来の生活を犠牲にするのは本末転倒です。適正な保障量を見極めることが、本当の意味での安心につながります。
保険の乗り換え時の注意点は以下の記事で詳しく解説しています。

独身に必要な保険は以下の記事でまとめています。



まとめ:保険は「入りすぎ」も「入らなすぎ」もNG
保険の入りすぎは、家計を圧迫して将来の貯蓄を減らす原因になります。この記事のチェックリストで「入りすぎかも」と感じたら、一度立ち止まって保障内容を整理してみましょう。
自分で見直すのが難しいなら、日本FP協会のサイトからFPを探して相談するのがおすすめです。生命保険文化センターでも保険の見直しに関する情報が充実しています。
また、金融庁のサイトでは消費者向けの保険に関する注意点もまとめられているので、合わせてチェックしてみてください。保険は「適量」が一番です。入りすぎず、入らなすぎず、自分にちょうどいいバランスを見つけましょう。


※記事執筆時点の情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
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