「急にまとまったお金が必要になったけど、カードローンの金利は高い…」。そんなとき、意外と使えるのが保険の「契約者貸付」制度です。
契約者貸付は、自分が積み立てた保険の解約返戻金を担保にお金を借りられる制度で、消費者金融よりも金利が低く、審査も不要です。知っている方は少ないですが、非常にメリットの大きい仕組みです。
この記事では、契約者貸付の仕組みから手続き方法、返済の注意点まで詳しく解説していきます。
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契約者貸付とは?
契約者貸付とは、生命保険の解約返戻金の範囲内で、保険会社からお金を借りられる制度のことです。
ポイントは、自分が積み立てたお金を担保にしているということです。そのため審査は不要で、申し込めば基本的に借りることができます。保険を解約する必要もなく、保障もそのまま継続します。

借りられる金額は?
解約返戻金の70〜90%が借りられる上限です。たとえば解約返戻金が200万円の場合、140〜180万円程度まで借りることができます。
具体的な利用可能額は保険会社や商品によって異なるため、事前に確認しましょう。
金利はどのくらい?
契約者貸付の金利は、一般的に年利2〜6%程度です。保険の契約時期や商品によって異なりますが、おおよそ以下の水準です。
- 予定利率が高い時期(1990年代以前)の契約:年利3〜6%程度
- 予定利率が低い時期(2000年代以降)の契約:年利2〜3%程度
参考として、消費者金融のカードローンが年利15〜18%、銀行のカードローンが年利3〜14%程度ですので、契約者貸付の金利はかなり低い水準と言えます。
契約者貸付のやり方 4ステップ
ステップ1:自分の保険が契約者貸付の対象か確認する
契約者貸付が使えるのは、解約返戻金がある保険に限られます。具体的には以下のような保険が対象です。
- 終身保険
- 養老保険
- 個人年金保険
- 学資保険
- 解約返戻金がある定期保険
逆に、掛け捨ての医療保険やがん保険、解約返戻金なしの定期保険では契約者貸付は利用できません。
ステップ2:利用可能額と金利を確認する
保険会社のコールセンターに電話するか、マイページにログインして、以下を確認しましょう。
- 現在の解約返戻金の額
- 契約者貸付の利用可能額
- 適用される金利
多くの保険会社では、マイページで利用可能額をオンラインで確認できるようになっています。

ステップ3:貸付の申し込みをする
申し込み方法は保険会社によって異なりますが、一般的に以下のいずれかで手続きできます。
- 保険会社のマイページ(オンライン)
- 保険会社のコールセンター(電話)
- 担当の保険営業経由
- 保険会社の窓口
多くの保険会社がオンラインでの申し込みに対応しています。オンラインなら最短当日〜翌営業日に振り込まれるため、急ぎの場合は特に便利です。
ステップ4:指定口座に入金される
申し込みが完了すると、指定の銀行口座に貸付金が振り込まれます。振り込みまでの日数は以下の通りです。
- オンライン申し込み:最短当日〜翌営業日
- 電話申し込み:2〜5営業日
- 書面申し込み:1〜2週間
契約者貸付の返済方法
返済のタイミングは自由
契約者貸付の大きな特徴は、返済期限が基本的にないこと(保険の満期や死亡保険金の支払い時まで)です。毎月の返済義務もないため、お金に余裕ができたタイミングで自由に返済できます。
一部返済も全額返済もOK
5万円だけ返す、といった一部返済もできます。もちろん全額一括返済も可能です。自分のペースで返済できるのは、カードローンにはない大きなメリットです。
返済しないとどうなる?
ここが注意ポイントです。返済しない場合、利息が複利で増えていきます。元本+利息の合計が解約返戻金を超えると、保険が失効してしまう可能性があります。
借りっぱなしで放置するのは危険です。定期的に貸付残高を確認して、利息が膨らみすぎないように管理しましょう。

契約者貸付の5つのメリット
メリット1:審査不要で借りられる
自分の解約返戻金が担保なので、収入証明も在籍確認も不要です。申し込めば基本的に借りられます。
メリット2:金利が比較的低い
年利2〜6%は、カードローンと比べてかなり低い水準です。特に最近の契約なら年利2〜3%程度で借りられることが多いです。
メリット3:保険を解約しなくて済む
お金が必要なときに「保険を解約して解約返戻金を受け取る」方法もありますが、そうすると保障がなくなります。契約者貸付なら保障を維持したままお金を借りられます。
メリット4:返済の自由度が高い
返済期限なし、一部返済OK、返済方法も柔軟です。自分のペースで返済できるのは大きなメリットです。
メリット5:信用情報に影響しない
契約者貸付は、消費者金融やカードローンと違って信用情報機関に記録されません。将来の住宅ローン審査などに影響しないのも嬉しいポイントです。
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契約者貸付の4つの注意点
注意点1:利息が複利で膨らむ
返済しないと利息が元本に加算され、その合計に対してさらに利息がかかる「複利」の仕組みです。長期間放置すると、借りた額の倍以上になることもあります。
注意点2:保険が失効するリスクがある
貸付金+利息の合計が解約返戻金を超えると、保険が失効します。保険会社から事前に通知が来ることがほとんどですが、見逃さないように注意しましょう。
注意点3:死亡保険金や満期金から差し引かれる
貸付金を返済しないまま、保険金の支払い事由(死亡や満期)が発生した場合、受取金額から貸付金+利息が差し引かれます。
注意点4:解約返戻金が少ないと借りられる額も少ない
加入してまだ数年の場合、解約返戻金が少ないため借りられる額も限られます。ある程度の年数が経っていないと、まとまった金額は借りられないことが多いです。
契約者貸付とカードローン、どっちが得?
急にお金が必要になったとき、契約者貸付とカードローンのどちらを使うべきか迷う方もいるでしょう。それぞれの特徴を比較します。
- 金利:契約者貸付(2〜6%)の方が低い
- 審査:契約者貸付は不要。カードローンは必要
- 信用情報:契約者貸付は記録されない。カードローンは記録される
- 借入可能額:契約者貸付は解約返戻金の範囲内。カードローンは年収による
- 返済の柔軟性:契約者貸付の方が自由度が高い
総合的に見ると、解約返戻金がある保険に入っている方は、契約者貸付の方がお得なケースがほとんどです。

まとめ:契約者貸付は「知っている人だけが得をする」制度
契約者貸付のポイントをまとめます。
- 解約返戻金の70〜90%まで、審査不要で借りられる
- 金利は年利2〜6%で、カードローンより低い
- 保険を解約せずに保障を維持したまま資金調達できる
- 返済期限なし、一部返済OK。自分のペースで返済可能
- ただし、放置すると利息が複利で膨らみ、保険が失効するリスクあり
- 信用情報に記録されないのも大きなメリット
急な出費で困ったとき、真っ先に思い浮かぶのはカードローンかもしれません。でも解約返戻金がある保険に入っているなら、まず契約者貸付を検討してみてください。知っているのと知らないのとでは、大きな差があります。
契約者貸付の詳細な仕組みについては、生命保険文化センターのサイトで分かりやすく解説されています。
また、保険に関するトラブルや疑問は、生命保険協会の相談窓口でも対応してもらえます。契約者貸付の手続きで困ったときは相談してみてください。
※記事執筆時点の情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
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