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「60代を過ぎてから生命保険を見直したいけど、この年齢でも入れるの?」「シニア向けの保険ってどれがいいんだろう?」
お客さんからよく聞かれるんですけど、シニア世代の保険選びは現役時代とはまったく違う視点が必要なんですよね。子どもが独立し、住宅ローンの完済が見えてくると、必要な保障内容もガラリと変わるからね。
保険外交員時代にもシニアのお客さんの相談をたくさん受けてきた。この記事では、60代・70代・80代のシニア世代に向けて、生命保険の選び方とおすすめの保険タイプを解説するよ。
シニア世代に生命保険は必要?
まず「そもそもシニアに生命保険は必要なのか?」という疑問から。
結論から言うと、大きな死亡保障は不要だけど、目的を絞った保険は必要です。
不要になるもの
- 高額の死亡保障(収入保障保険など):子どもが独立し、家族の生活費を保障する必要がなくなった
- 住宅ローン関連の保障:団信があるので不要。完済後はなおさら
必要なもの
- 葬儀費用の準備:葬儀費用は平均150〜200万円。遺された家族の負担を減らしたい
- 相続対策:生命保険の死亡保険金は一定額まで相続税が非課税
- 医療保障:病気やケガのリスクは年齢とともに上がる
- 介護への備え:要介護状態になったときの経済的備え
つまり、シニア世代の保険は「家族を養うため」ではなく「自分の万が一に備えるため」にシフトするんです。
シニア世代におすすめの保険タイプ
1. 終身保険(少額タイプ)
死亡保障100万〜300万円程度の終身保険は、シニア世代に最も人気のある保険タイプです。
メリット:
- 葬儀費用や身辺整理費用の準備にぴったり
- 一生涯の保障なので、いつ亡くなっても遺族に保険金が支払われる
- 死亡保険金は受取人が指定できるので、相続のトラブル回避にも役立つ
- 生命保険の非課税枠(500万円×法定相続人の数)を活用した相続対策にも
保険料の目安(死亡保障200万円の場合):
- 60歳男性:月額約6,000〜10,000円
- 70歳男性:月額約8,000〜15,000円
2. 引受基準緩和型の医療保険
持病や既往症がある人でも入りやすい医療保険です。通常の医療保険よりも告知項目が少なく、加入のハードルが低いのが特徴。
メリット:
- 持病があっても加入できる可能性が高い
- 告知項目が3〜5つ程度と少ない
- 80歳や85歳まで加入できる商品もある
デメリット:
- 通常の医療保険より保険料が30〜50%程度割高
- 契約から1年間は給付金が半額になる商品が多い(支払削減期間)
保険料の目安(入院日額5,000円の場合):
- 60歳男性:月額約4,000〜6,000円
- 70歳男性:月額約5,000〜8,000円
3. 無選択型(告知不要型)の保険
健康状態の告知が一切不要で、誰でも入れる保険です。引受基準緩和型でも加入できなかった人の最後の選択肢。
メリット:
- 健康状態に関係なく加入できる
デメリット:
- 保険料がかなり高い
- 保障内容が限定的
- 契約から2年以内の死亡は、既払い保険料相当額のみの支払いになることが多い
正直なところ、無選択型は「どうしても他に入れない場合の最終手段」と考えた方がいいです。まずは引受基準緩和型を検討しましょう。
4. 介護保険
要介護状態になったときに、一時金や年金を受け取れる保険です。
メリット:
- 公的介護保険の自己負担分を補填できる
- 在宅介護の費用や施設入居費用に充てられる
介護費用は平均で総額約580万円(生命保険文化センター調査)。公的介護保険だけでは賄いきれないケースも多いので、余裕があれば検討したい保険です。
シニアの保険料、払いすぎていませんか?
シニア世代で意外と多いのが「現役時代の保険をそのまま続けている」パターン。
例えば、30代で加入した死亡保障3,000万円の定期保険を60代でもまだ払い続けている…なんてことはありませんか?子どもが独立しているなら、そこまでの保障は不要です。
シニア世代の保険料の目安は月額5,000〜15,000円程度。これ以上払っている場合は、保障内容を見直して保険料を適正化することをおすすめします。
シニアの保険選びで失敗しないポイント
1. 目的を明確にする
「何のために保険に入るのか」をハッキリさせましょう。葬儀費用の準備なのか、相続対策なのか、医療費の備えなのか。目的が明確だと、最適な保険が絞り込めます。
2. 払込期間に注意する
60代・70代で保険に入る場合、保険料の払込期間が重要です。
- 終身払い:一生涯保険料を払い続ける。1回の保険料は安いが、長生きするとトータルの支払額が大きくなる
- 短期払い(10年払い、80歳払い済みなど):払込期間が決まっている。1回の保険料は高いが、払い終われば以後は保険料不要
年金生活になると収入が限られるので、短期払いで早めに払い終えてしまう方が安心です。
3. 既存の保険を整理してから新規加入を検討する
新しい保険に入る前に、まず既存の保険を棚卸ししましょう。不要な保険を解約するだけで、保険料が大幅に減ることもあります。
4. 貯蓄とのバランスを考える
十分な貯蓄があるなら、そもそも保険が不要な場合もあります。「貯蓄で賄える部分」と「保険で備える部分」を切り分けて考えましょう。
年代別のおすすめ保険プラン
60代のおすすめプラン
- 終身保険(葬儀費用200万円):月額6,000〜10,000円
- 医療保険(入院日額5,000円):月額3,000〜5,000円
- 合計:月額約10,000〜15,000円
70代のおすすめプラン
- 終身保険(すでに加入済みなら継続)
- 引受基準緩和型の医療保険(持病がある場合):月額5,000〜8,000円
- 合計:月額約5,000〜10,000円
80代のおすすめプラン
- 既存の保険を継続(新規加入は保険料が高すぎるケースが多い)
- 貯蓄で備える方が合理的な場合も多い
参考になる外部サイト
- 生命保険文化センター – シニア世代の保険に関する調査データが豊富
- 厚生労働省「介護保険制度」 – 公的介護保険の仕組みを理解しておこう
- 国税庁「相続税の計算と税額控除」 – 生命保険の相続税非課税枠について確認
まとめ:シニアの保険は「シンプル&目的特化」が正解
シニア世代の生命保険選びのポイントをまとめます。
- 大きな死亡保障は不要。葬儀費用(200万円程度)+相続対策に絞る
- 医療保険は持病の有無で「通常型」か「引受基準緩和型」を選ぶ
- 保険料は月額5,000〜15,000円が目安。払いすぎに注意
- 短期払い(払済み)で保険料の支払いを早めに終わらせるのがベスト
- 貯蓄とのバランスを考え、保険に頼りすぎない
シニア世代の保険は「守り」の保険。必要最低限の保障をシンプルに持つことが、一番賢い選択です。不安がある方は、FPに相談して自分の状況に合ったプランを提案してもらいましょう。
※記事執筆時点の情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。

